ああ冒頭から韓国ノワールの「これだ!!」感の連発が絶妙で助かる一品。前菜でこの店は間違いない、と確信する時の感覚である。
とはいっても前半はかなりコメディ色の強い少年ジャンプ感のあるタッチ。
陰鬱とした雰囲気よりもワクワクが勝つ。バトル時のBGMも腕時計メリケンサックも最高。
後半になるにつれてノワールが全面に押し出されるビジュアルも良い。
前半のコメディタッチのブロマンスバディムービー要素が後々効いてくるやつね、分かる。分かるよ。
でも、映像の強さと芝居に対して、ストーリーが弱すぎる……展開全てが弱くてパッとしないまま、映像の勢いと俳優の眼力で突切った感じが否めなかった。
中身は無いが画力がすげえ漫画、のような。
とはいえ、大オチは最高でした。
やっぱ韓国ノワールはそうこなくっちゃね!とデッカイ笑顔になってしまうラストシーン、からのラストカット。あんなもの大好きに決まっている!