東大卒で大手銀行のやり手だった男が、定年を迎えて陥る沼の話。
定年前に子会社に飛ばされた事、定年後に自分のしたい事を見つけられず彷徨った事、思いがけずIT社長になり、事業に失敗した事、妻にも愛想尽かされた事。
壮介の人生に次々と起こる出来事にその都度「終わった人」だったろうなぁ。
東大卒、大手銀行に勤めていたと言う鎧を脱いで見栄を捨てた時、第二の人生がスタートする。
長生きになった分だけ、ちゃんと生きる事が大変で、難しいのかも。
リラックスして生きても良いのにね。
定年退職後の夫と、妻の反応が面白い作品ではありました。