このレビューはネタバレを含みます
皆さんの評価を見て、まさにその通り!と思ったのが、内容がとっちらかってるというご意見。
本作、養護施設の教師になった僕と、担任になった軽度の知能障害&盗癖のある少年・バケツのバディムービーなのですが。
まず養護施設の教師役・山崎(演じるは杉田かおる)のキャラ設定。本人いわく、犬猫みたいに体罰を与えないと子供は教育出来ないそうだが、そんな昭和的な分かりやすい先生、現代にも存在するのでしょうか?
また、バケツが大恩人の黒田さん(岡本玲)の財布まで盗んだことに僕が腹をたて、つい平手打ちしちゃったらバケツが出ていく。
置き手紙を読んで、激しい後悔の念に苛まれる僕。
この辺りも、常套によっちゃってる感じ。
あれだけ親身になって面倒見てたら、正直、手あげちゃう気持ちも分かる。
まさか、否定していた体罰を自分がやっちゃって、その上預かっていたバケツが家出するという事態に、うちひしがれるのも分かる。
その上で、僕の感じる葛藤、恐れなどを演じるには、ひろき、だと演技力がいまいち足りないと思う。
また、バケツの役もかなり難役だと思うけど、徳永ゆうきの演技力では無理があるなぁ。
どうも、真面目な問題を真面目に作ろうとしてるのに、細部が雑なせいで教育番組の域を出ないのよ、この作品。
題材は興味深いのに、非常に残念です。
あと、何の兼ね合いか分からないけど、ダチョウ倶楽部とか海原はるか・かなたとか、芸人がやたら出てくるのは興ざめ。
安易にやらないで欲しいな。