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霧の旗のdiesixxのレビュー・感想・評価

霧の旗(1977年製作の映画)
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三浦友和とのコンビもすでに勝手知ったる安定感。プラトニック路線は『春琴抄』で完成し、『泥だらけの純情』で新世代吉永小百合の地位を固めつつ、愛憎と情念渦巻くサスペンスに挑んだ意欲作。三浦友和とのロマンスは完全に後景化し、ギラギラと男性ホルモン全開の三國連太郎と対決する重厚な復讐劇となった。この時、山口百恵はまだ18歳。驚くべき貫禄。土砂降りの中、渾身の土下座を演じる三國の無様さだけでご飯食べれる。
添え物的なロマンスといえども、三浦にプロポーズされた際の涙を溜めた百恵さんの瞳も絶品。
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