芹沢由紀子

ニア・ダーク/月夜の出来事の芹沢由紀子のレビュー・感想・評価

4.5
こちらも思春期に見て、厨2病真っ盛りの私は多大な影響を受けた懐かしのヴァンパイヤ映画の傑作!

マンガ家のオタク魂を激しく揺さぶる珠玉作品。

まず、登場人物たち、どっかで見たことあるメンツばかりだと思ったら、ヴァンパイヤ家族のボスは「エイリアン2」でラスト上半身だけになり牛乳吐きまくりながらもリプリーを助ける人造人間ビショップではないか!おお、興奮!やはり彼は人間じゃない役がビッタシはまる。
そんでボスの彼女は、同じく「エイリアン2」で素敵すぎるFTMバスケスだった彼女!おお、それもそのはず監督のキャスリン・ビグローさんは、エイリアン2のジェームス・キャメロン監督のもと奥さんだったのですものね、豪華キャストをそのままいただいたのですね。

もちろん、主人公の青年の俳優さんも、のちにドラマ「ヒーローズ」でお空を飛んでた議員になるし、「ああ、通りでみたことあるはず」と納得。

それ以上に、ヒロインのヴァンパイヤ、ジェニー・ライトの透明感絶大な美しさが半端ない。これだけでも見る価値ある映画。
ショートカットでカントリーファッション。こんな女の子になら噛まれてどんだけ血ィ吸われてもいいわ~

ネバダ州?とかテキサス州っぽい田舎町で、黒塗りのバンにのって放浪する吸血鬼パーティーとか、それだけで画になる設定に加え、美しい謎めいた少女とのロマンス、家族愛、エグい殺戮シーンにガンアクション、てんこ盛りすぎるサービス満点の作品で、特にラストのロングシーンはCGなしの特撮?と思われる迫力満点さで、キャストたちもかっこよすぎる死にざまを熱演してくれている。

私の好きなシーンは、モーテルの一室でポーカーに興じる仲良し時間です。
気になったのは、主人公と妹が歳離れすぎじゃね?ってところです。
あと、販促当時のブルーの月夜の美しいジャケット、なんでこんなゾンビ映画みたいなジャケにしてしまったんでしょうか?
芹沢由紀子

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