三陸わかめ

ロージー 檻の中の情事の三陸わかめのレビュー・感想・評価

ロージー 檻の中の情事(2018年製作の映画)
3.0
ステイシー・マーティン出演ということで見ました。本作では、泣き喚いたり怒り狂うシーンが多いです。

あらすじ
人付き合いが苦手な青年は女優志願の女性を監禁してしまいます。悪い扱いはせずただ見てるだけだったが退院する予定の祖母を安楽死させてしまう。そんな青年に女性は自ら迫るようになる・・・。

こういった匂わせる邦題の洋画は、特にセクシー路線ではないことを私は知っています。安易に「〜の情事」みたいに昼ドラっぽく改題する映画が多すぎる気がします…。内容をちゃんと見て題名をつけて欲しいです。完全に僕の意見ですが、そもそも「情事」って言葉自体が古臭いし、気に食わない☹️(謎の不満)

それはさておき、誘拐犯の男はそんな見てくれも悪くないのに、コミュ障であるがゆえに、好きな女の子を誘拐することにしました。結構かっこよくて、彼にコミュ力さえあれば、普通に付き合えたかもしれないのに…。大変残念でならない。

ストックホルム症候群の話なのかなと思いましたが、どうもそう単純ではないようでした。監禁された女の子の、誘拐犯への気持ちの揺れ動きが、よく表現されて……いるようないないような、なんとも微妙な出来でした。

やたらと評価が低いですが、物語が単調で、特にドラマチックな展開もないからなのも原因の一つだと思います。

でも誘拐って金目当てでない限り誘拐犯の自己満だし、刑事ドラマみたいに周りで大きく騒がれることもなければ、誘拐された本人が知恵を凝らして頑張って逃げようとするか、あるいは誘拐犯の願望を満たしてあげてうまく共生していくしかないのかなと想像しました。そういった意味で、その地味さが妙にリアリティを感じさせて面白かったです。
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