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3D彼女 リアルガールのmatchypotterのレビュー・感想・評価

3D彼女 リアルガール(2018年製作の映画)
3.5
《日本の恋愛の映画》、Vol.3。
いよいよ少しずつ引き込まれてきた。
しかしながらキュンキュンしていく自分にまだ戸惑いを隠せない。
なぜか“いけないものを覗き見てる”感じ、でも気になる。この気持ちは何なのか。

中条あやみ、観ているこちらの“何か”を超越してくる。めちゃくちゃ可愛いな。
彼女はもう完全に一般的な世界で測れないレベルのビジュアルだわ。
この世界に入るべくして入ってるレベル。
ある意味“リアル”の領域を超えてるリアルではなかろうか。
彼女のこれを観れただけで良かった。

異次元に生きてるアニヲタと異次元的可愛さのヒロイン。逆に相性が良いのかもしれない。

昨日の桐谷美玲も素敵だったが、こっちはまた違う角度のヒロイン。
どう考えても、こんなアニヲタアンチリア充の男の子に振り向くようなキャラではない可憐なお人形さんのような学園のマドンナが、ほぼほぼ前振りナシの告白から急転直下の“交際”がスタート。

いきなり勝手にあだ名つけてくるあたり、良い意味であざとい。羨まし過ぎる展開に腹立つレベル。

カップルとしてはごくごく当たり前の要求をまったく当たり前にこなせないアニヲタとのこれ以上ないウブな恋愛の旅路が始まる。

この中条あやみのアニヲタへの急接近の真相、これが本作の最大の“謎”であり、見どころ。「今、“半年”って言った?、、、ん?何が?」と。

アニヲタでもなく、バリバリ女子の扱いに慣れてるリア充であっても、この中条あやみには狼狽えない奴はいなかろう。

中条あやみのふくれっ面と、なんやかんや寂しがり屋で佐野優斗に主張する感じとか、アニヲタにモヤモヤする感じ、気遣う感じ。
ヤキモチって、、、こんなんもう普通はこっちが“宇宙のチリ”になるほど頭溶けるわ。

佐野優斗の家族がまた竹内力と濱田マリ。
これまたワーナー配給だった。この2人はワーナー配給の差し金、定番タッグなのか。
割と凄みも利くはずの2人だからこその“抜け感”。

そして、主題歌、西野カナ、これもワーナー配給の差し金か、定番テッパン恋愛ソング。

清水尋也、このスラっとしててフランクにも少し不良の感じもイケる。『ちはやふる』の時から割と好き。
佐野優斗と上白石萌歌のヲタ同士の独特の絡みもなかなかやり切ってて良かった。

実は『東京リベンジャーズ』の監督。
爽やかな青春と、良い感じのエネルギッシュな感じ。色彩豊かでリアルと2次元の世界観を独自に繋いでる。

こっちからすればただの「最高だろ」だが、当の本人たちが最高に不器用で「あいつらがめんどくさいだけだろ」で勝手に拗らせて、ドギマギ、キュンキュン止まらない映画。

最後は超定番の流れではあるけど、そこは不朽の伝統としてハズレなし。


F:1611
M:7231
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