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寝ても覚めてものRioのレビュー・感想・評価

寝ても覚めても(2018年製作の映画)
4.0
「感謝と愛情は違うんやからな」

ー大阪ー
モーニングの「朝」朝子(唐田えりか)
「麦」と書いてバク(東出昌大)
二人が出会い、一瞬で惹かれ合い幸せな日々を過ごしていた
ある日、麦は靴を買いに行ったきり帰ってこなくなる、、、

2年経ち
ー東京ー
朝子は麦と瓜二つなリョウヘイに出逢う、、、

なんだろこれは、、、
かなり特殊なラブストーリー!
不気味さは「偶然と想像」で感じたものに近い

そんな状況で!?まさか!?の連続

●麦
とてもミステリアスで奔放
さっと現れさっと消えてしまう
非現実的な存在
非日常な存在

麦の父親は穀物の研究をしていて
妹の名前は米と書いてマイw
ちょっとクスッとさせられた

「寝ても覚めても」というタイトル
麦と獏の勘違い
夢を食べる獏

●リョウヘイ
真面目で優しく側にいてくれる
現実的な存在
日常な存在

麦の前に現れるリョウヘイ
一人二役を演じる東出くん
このシーンは黒沢清監督の「ドッペルゲンガー」を連想した

鑑賞後に濱口監督のインタビューを聞いたところ、黒沢清監督のCGの使い方に影響を受けたと語っていた(大学院時代、2人は教授と学生の関係だったそう!)
ここで語られていて最も驚いたのは、窓から見えていた川辺の風景もCGだったと言うこと!!
(もう一度見てみたけどやっぱりCGには見えない)

朝子、は!?なんやこいつ!て思った
常識で考えたらそんなんありえん、、、
でも、二面生や不確かさって誰にでもあるもの

常識や社会からの抑圧、しがらみ、それを全部無視して突き進んだヒロイン
「人間的には完全にクズやけど、ちょっとだけカッコよくもあった」
結果、かっこいいどころか超かっこ悪いんだけどさ
人間てそんなもんかもな、、、
と寝ても覚めても考えている(嘘)

オススメしてくれた金宮さんありがとうございました♡
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