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さよならの朝に約束の花をかざろうのNのレビュー・感想・評価

4.3
ずっと観たかった作品
まさか映画館で観れるとは!

これは全男性に観て欲しい
そしてお母さんを大事にして欲しい


以下、ネタバレ(追想あり)

10代半ばで容姿の成長が止まり数百年と生き続けるイオフルの少女、マキア

昔から伝わるイオフルの掟
『外の世界で誰も愛してはいけない。愛すれば本当のひとりになってしまうから』

マキアには両親がいない
『ひとりぼっち』だと感じていた時

レナトと呼ばれる空を飛ぶ獣に乗ったメザーテ軍がイオフルに攻め込んで来た
目的は数百年の寿命を持つ遺伝子を奪い最強の国になること

連れ去られたレイリアとなんとか生き延びたマキアとクリム
皆バラバラに"外"の世界へと放り出されてしまう

途方に暮れていたマキアの耳に赤ん坊の泣き声が聞こえ恐る恐るその声の元へ
剣で殺されていた女性の腕には元気に声を上げ泣いている赤ん坊がしっかりと抱かれていた

マキアは母親の腕から赤ん坊を取り自分の子として育てる決意をした
(結構サイコパスなシーン。死後硬直が始まっていた母親の指を一本一本折りながら子を取り上げた😂)

子の名前をエリアルと名付け、助けてくれる家族(ミド、ラング、デオル 親子)とも出逢い親子の絆を深めていった

仕事でも成果を出し始めた頃、離れ離れになっていたレイリアとクリムの便りを知る
マキアはエリアルを連れ2人が居る街へ

エリアルがマキアの容姿と同じ年頃に成長すると周囲からは親子とは見られず恋人だと見られ始める
それを快く思わなかったエリアルはマキアと離れメザーテ軍の隊員として働くことを選ぶ



メザーテ軍に連れ去られたレイリアは国の王と望まぬ結婚をさせられ子を宿した
子の名前はメドメル

レイリアとメドメルは生まれてすぐに引き離され抱きしめ合うことも触れることも顔を見て会うことも会話をすることも許されない環境にされレイリアは次第に壊れ始めた

そんな時、対立国がメザーテに攻め込み戦争が始まる
姿をくらましていたクリムはレイリアを助けに城へ

クリムとレイリアは再開し、昔のように恋仲に戻れると思っていたクリムだったがレイリアはクリムよりも生まれてすぐに引き離された愛娘メドメルに会いたいと2人で逃げることを拒否した

クリムから解放されたレイリアはメドメルを探し始めた
(クリムの行動はちょっと怖いので割愛)



メザーテ軍としてこの戦争に入っていたエリアルは城の敷地内で母マキアを目にする
しかし軍の仲間が目の前で負傷、助けに向かう

一人前の大人となったエリアルは子供の頃からの幼馴染と結婚、子の誕生を待ち侘び父親になる覚悟が出来ていた
だからこそ家族が待つこの街を守ると、体を張って闘いに挑んだのだった

負傷したエリアルが目を覚ました時、目の前にはマキアがいた
マキアはエリアルに別れを告げる
今までもこれからも"愛している"と
外の世界であなたに出逢い、私を母にさせてくれた
あなたを愛してよかったと
(別れを告げた理由は↓)



メドメルと再会を果たしたレイリアは昔、男勝りだった自分に戻りたいと空を飛んでいたあの日のように走り出し身を投げ出した

そこにレナトに乗ったマキアが登場、レイリアを救い遠い遠い街へ

(おかしくなってるのはわかるが愛する子の前で自ら死を選ぶ母親を子は見たくない😠)

(それにレナトに乗ったマキアによって助けられたレイリアがメドメルに放った言葉も子を捨てた母親って印象😠)

(レイリアのここのシーンは本気で萎えた。メドメルも何故か微笑んでた、違和感)



数十年後
エリアルに寿命が迫っていた

そこに昔の容姿のままあの頃と何も変わらないマキアがそっとエリアルの手を握る

イオフルの運命
外の世界で人を愛せば本当のひとりになってしまう
それは何百年と生き延びてしまうイオフルは最愛の人を看取りその死を受け止めないといけないということ
その時イオフルはまたひとりぼっちになってしまう
一度人を愛し愛されてしまったら、それを失うのは知らなかった時とは大違い

マキアはそれでもエリアルを愛し母になったことを後悔しない
そしてエリアルもまたマキアが母になってくれたことを誇りに思い永遠に強くて泣き虫な母を愛していると
親子の絆は寿命があっても決してなくならないし忘れない

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エリアルとラング、カッコ良いな

レイリアには失望
メドメル報われない😢
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