Natchan

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法のNatchanのレビュー・感想・評価

3.7
この絆創膏、外すときゼッタイ痛い❗️と分かってるのにプルプルしながら外してしまう、そして号泣、そんな映画。

これを母娘の愛情物語とみるケースが多いのかもしれないけど、恐らく10代での計画外妊娠の産物であるムーニーと、その生物学的母親との惰性の共同生活にしか個人的には映らない。

⚠️以下ネタバレ⚠️

今現在の貧困、そして教育を受けられなかったために生活パターンを変えるための計画や実行力の無さが何とも悲しい。髪も整えられず、襟足の伸び切ったTシャツを着てるムーニーを見ているだけで涙出てくる。
まあそんな個人的な私の涙や周囲の人間とは関係なく、ムーニーの世界は真夏の熱感を伴った目の前の冒険や、ちょっとした幸せを大人の都合で歯車が回りきらなくなってしまうまで続けていく。

でも6歳児は賢い。ゼッタイ不穏を感じてるはず。親がいつもより優しかったり、思い出を作ろうとしてる雰囲気は察する。お風呂で1人遊びしてたり、テレビを見てる横顔は、現実を知ってる。

でも、どーする?
手に手を取り合って、魔法の国に駆け込んで、脚が疲れてそれ以上動かなくなった時、どーする??

しまった、マジメに書き過ぎた!
バランスとっとこ。

勝手に引用
Moonie: Booby Bobby!!!!!!
ムーニー「パイピー ボビー!!!!」
(amazon訳)

小ネタ
鶴のシーンは偶然撮れたシーン
主演はインスタで素人をゲット
マジックキャッスルの住人の多くはリアル住人
Natchan

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