からあげ

栞のからあげのレビュー・感想・評価

(2017年製作の映画)
3.9
理学療法士の葛藤と成長を描いた作品。

ドクター、看護師の作品は多々あっても
理学療法士の人物中心に描いてあるとい
うことで観てみたいと思った。

作品の中に見たリハビリのリアルさが自然
で、患者は少しでも良くなりたくてリハビ
リを頑張る。
それを支える理学療法士とはドクター以上
の信頼と親近感を持ってリハビリに励む。
理学療法士とはしっかりと下で支えてくれ
る縁の下の力持ちのように思う。

本作で印象に残ってるのは元ラクビー選手の
話。怪我で脊髄を損傷して歩けなくなる。
歩きたいと願う気持ちが募りリハビリを頑張る
姿、暗さを見せない明るさしか人に見せない姿
が余計にその強がりが切なさを誘う。

それぞれが生きて来た人生があって
これからも生きる人生がある
生きたくても生きれない人生
生きれるのに、生きない人生もある。

悲しみやいろいろを背負い人は皆生きている。
だからこそ前向いて
前向かないとよろけてしまうから
今日も自分の脚で地を踏み締めている。
からあげ

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