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盗聴者のyassi1000rrのレビュー・感想・評価

盗聴者(2016年製作の映画)
4.0
え、面白いけど?なんでこんなにスコア低いのかな。スパイアクション的要素は本質ではないため粗いけど、注目すべきはそこではない。誰にでも起こりうる「中年の危機」の只中であろう主人公の人生への取組み方がテーマに感じた。
このオジサン、カッチリしてるけど仕事ができすぎて、また基本的に他人を信用してないから全て自分でやる。周りと上手くやれないことから健康を害して失業してしまう。妻とも別れ独りで「枠」の中で生きてる。いまはグループセラピーに通ってアル中克服したし、自分の弱さを知っていて、人の気持ちに寄り添える。
金銭のためというか、「生活の枠組み」のために仕事を欲していた彼。急に舞い込んだ文字起こしの仕事は、単純なのに高給で怪しいよね、っていうところから訳分からん事態に。
生き辛い社会の中で「組織に埋まること」と、「自分を通すこと」の対比が描かれていたように思う。最終的に彼がこれまでに無かった「枠組み」を確認したグッドエンドにスッキリ。
彼が夜独りの時間に作るジグソーパズルはなんの絵なんだろうか。
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