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007/ノー・タイム・トゥ・ダイのreifのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

007 ネタバレせずに書くことは不可能です。待った待った、ビリー・アイリッシュのオープニング曲を聴いたのは二年くらい前のような…。007 世界観に引きずられすぎてんな、と思ったものでした。
しかし、今作はお約束を守らない快作で非常に良かった。自らが確立させた一連の華麗なアクションの美学を「うちはもうやりませんので」と本家の余裕で過去に葬り、ボンドカーをただボロボロにさせてみたり(防御力高い)、カーアクションもヨッ!と退けるだけで無駄がなくかっこよかった。霧の中で視野が悪いのがいちばん良かった!
引退して五年その身体を保ってるんですか大変ですね…、のダニエル・クレイグはやっぱり大好き。男性は旬が長くていいですね。圧倒的ヒロインだったレア・セドゥは旬が過ぎた…、のと「母」ダメなのでね、個人的に。キューバの「女」が(ボンドガールなのだろうか?)、

可愛すぎだろう

悶絶。アナ・デ・アルマスちゃん…。かわいい…(目眩)。ブレードランナーのホログラム彼女でナイブズ・アウトのナースね。かわいすぎ。
キャストは全体的に加齢が先進諸国の高齢化による停滞を感じさせました。ベン・ウィショーに「兄ちゃん」役を振るのは止めるように。もっといい芝居ができる人だよ。

スペクター全滅がしょぼくて笑った。ラミ・マレックは芝居は上手いが頭領の貫禄がない(二代目だからか?)。ヴィランの私的な事情はもういいから。狂気・悪嗜好・暴力、みたいな清々しく頭の悪いヴィランを求む。ラミ・マレックは次のボンドをやるといいと思うよ、むしろ。

島、島はいいねえ。潜入が大掛かりで楽しい。ヴィランには島を与えるといいね。ロシアのマッドサイエンティストもキャラが立ってて愛すべきバカ。アッシュの「007 に強く憧れ本家に敗れ去る」感じも要するに、

007 はかっこいいよな

を全員で称えるシリーズなんだねえ、と思いました。これは伝統芸能です。ボンドが過去の「真実の愛」に拘るわけないやん。それを小道具にされるのはイラッとするんだぜ。積年の悪行を精算して散る姿も良し! かっこいい!
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