1980年の韓国。ソウルのタクシードライバーが高額な報酬目当てに外国人記者を光州へ運ぶ仕事を受けた。そこでは国内で報道されていないデモと鎮圧する軍の残忍な光景が繰り広げられていたのだった……という実話を基にしたドラマ作品。
あまりにも軍のやり方が酷く、何も知らない主人公であるソン・ガンホの茶目っ気だけが救いだった。
金に釣られたり、逃げたり、嘘で取り繕ったりする駄目なオッサンが最後に輝くのがベタだけど良い。
クライマックスでタクシー集団のカーチェイスが唐突に始まるのも最高。
取材テープをお土産の缶に隠す際、元々入っていたお菓子を「娘へのプレゼントに」と手渡すシーンが地味だが、それまでで培われた絆が感じられて大好き。