ひらり

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜のひらりのレビュー・感想・評価

5.0
1980年 春 軍事政権下の韓国の史実を映画により知ることになるとは。
韓国映画素晴らしい。ソン・ガンホさんの魅力溢れる演技に釘付け。

ソウルから一緒に光州へタクシーに乗ってるような
ぐいぐいと作品に引き込まれてしまう。

同じ韓国なのに住んでる地区でこうも違うのか。
ソウルでは、主人公が家賃を払えなくて困り家主にお金を貸してくれと頼む笑いありの日常に対して、
南部の都市、光州では軍人が一般市民に暴力をふり暴動が起きている。

デモをするために大学に入ったのではない学生達が次々に負傷する残酷な光景をソン・ガンホと共に見て知り衝撃を受けた。

ドイツから真実をメディアに伝えるためにやってきた新聞記者。
記者を乗せて光州へ向かうタクシー。
やってくる記者がいなかったら?
向かうタクシードライバーがいなかったら?
光州で起こってる真実を知ることが出来なかったのだろうか。
自分達の都合の良い情報を流すウソだけのニュースが伝えられたのではないかと思うとゾッとする。

ジャーナリストは真実を伝えるために命懸けの精神で伝えている。
伝えることも大切だが、知ろうとしなくては知らなくてはいけないと強く感じた。
これを機に、”1987ある闘いの真実”にも触れたいと思った。
ひらり

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