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ビサイド・ボウイ ミック・ロンソンの軌跡のswansongのレビュー・感想・評価

3.9
"スパイダーズ·フロム·マーズの解散後、ミック·ロンソンのソロ活動は不首尾に終わった"
… そんな簡単な説明で片づけないでほしいなー。

1976年に録音されたものの、ミックの存命中は陽の目を見なかった3枚目のソロアルバム "Just Like This" を聴いてみたけど、これが凄くいい。
そして初期のデイヴィッド·ボウイの楽曲にミックがどれほど貢献していたかが、よくわかった。

思えばデイヴィッド·ボウイの数あるアルバムのなかで、買ってきて繰り返し聴いたのは、"ジギー·スターダスト"と"アラディン·セイン"の2枚だけ。
俺は無意識にミック·ロンソンのサウンドに惹きつけられていたんだな。

この作品のなかでも語られていたけど、最高のロックバンドはヴォーカリストとギタリストのコンビネーションがひたすら美しい。

ミック·ジャガー & キース·リチャーズ
ロジャー·ダルトリー & ピート·タウンゼント
ジミー·ペイジ & ロバート·プラント
スティーヴ·マリオット & クレム·クレムソン
デイヴィッド·ボウイ & ミック·ロンソン
フレディ·マーキュリー & ブライアン·メイ
スティーヴン·タイラー & ジョー·ペリー …

'83年、デイヴィッド·ボウイのシリアス·ムーンライト·ツアー大阪公演を府立体育館に観に行ったけど、そのわずか数週間前のトロント公演では、ミック·ロンソンがギターを弾いたらしい。
あー、会いたかったなぁ!
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