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ジェラルドのゲームのYYamadaのレビュー・感想・評価

ジェラルドのゲーム(2017年製作の映画)
3.3
【ホラー映画のススメ】
◆作品名:
ジェラルドのゲーム (2017)
◆映倫区分 / 日本 G(制限なし)
◆ホラーの要素
 絶体絶命の窮地と過去トラウマの
 恐怖が交差する
◆恐怖のレベル
 精神的恐怖 ★★★☆☆
 肉体的恐怖 ★★★★☆
 知識的恐怖 ★★★☆☆

〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・人里離れた湖畔の別荘にやって来た中年夫婦ジェラルドとジェシー。刺激を求めるジェラルドは、ジェシーの両手を手錠でベッドに拘束する。しかしその後、ジェラルドは心臓発作を起こして絶命。ジェシーは身体の自由を奪われたまま取り残されてしまう。
・さらに部屋の中に野犬が入り込み、ジェラルドの遺体を貪り始める。ジェシーは命の危険にさらされる中で、奇妙な幻覚を見るようになり…。

〈見処〉
①何としても抜け出したい。
 この手錠から あの日食の午下がりから
・『ジェラルドのゲーム』は、2017年に配信されたシチュエーション・スリラー。監督は『オキュラス怨霊鏡』『ソムニア悪夢の少年』のマイク・フラナガン。
・本作は、不幸にも閑静な場所で独り身動きが取れない状態になり、助けが望めない状況から精神的にも肉体的にも追い詰められていく女性を描いた、ベストセラー作家スティーヴン・キングが1992年に発表した同名小説を原作としている。
・出演は、主人公ジェシーに『カリフォルニア・ダウン』のカーラ・グギーノ、夫ジェラルドを『スター・トレック』シリーズのブルース・グリーンウッド、回想シーンで登場するジェシーの父役に『E.T.』の子役出身俳優、ヘンリー・トーマスがそれぞれ演じている。
・Netflixより、2017年9月29日から世界独占配信されている。

②結び…本作の見処は?
ジャケット写真はキレイだが…。
◎: スティーブン・キング原作らしく、ホラー要素がてんこ盛り。「精神的恐怖」「肉体的恐怖」「知識的恐怖」の全てで怖い、稀有な作品。
◎: 中年世代となった『スパイキッズ』シリーズのママ、カーラ・グギーノ。「美貌」から「妖艶」に変わり、キャリア随一の熱演を見せている。
○: 犬が肉食獣であることを思い出せる作品。愛犬家は、苦手系な作品かも。
▲: シチュエーション・スリラーながら、色々な設定を詰め込みすぎ。終盤の「肉体的恐怖」以外はさほどのインパクトはない。
×: 中年から初老に差し掛かる世代の物語として、ずいぶんと幼稚に感じる物語。性に逃げてきた人物が、好き好んで手錠で拘束される心境についていけない。
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