takanoひねもすのたり

ザ・コレクター ~監禁地帯~のtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

2.8
バーベキューの時間だ。

背後を振り返らずにライターを投げ捨てる。
ぼうっと燃え上がる一帯。

おぅ!かっこいい、その捨てセリフ。

アラスカ国立公園のキャンプ小屋で過ごすために一路目的地に向かっている大学生男女5名。
途中の道が落石で迂回を余儀なくされ、結果ガス欠に。通りががりのスタンドに寄ると胡散臭い老婆2人の店員、ガソリンは無し。そして彼等は『行くな』と忠告された廃炭鉱に入り込むことに。

何となく観始めた作品でしたが、これ意外と悪くない……というか、若者がヘンな所に迷い込み殺人鬼に襲われまくるという森+スラッシャー物のセオリーを丁寧に踏んでいるので安定感があり。

ちゃんと『妊娠』『赤ちゃん』の伏線と登場人物の行動心理が結びついているところも○。
小道具であるガスバーナーの使い方も気が利いている。
(気の毒だが)二股かけ男のオチも良い(顔面偏差値が一番高い≒オチに繋がる)

殺人鬼、新郎達の剥製とかいい趣味してます。

カットインされるイメージ画像や過去回想シーンも、ほど良いグロさ。

大学生達がいわくつきの場所に入ってえらい目に遭うってだけのことで、展開に真新しさや驚くようなことは無いんですが、セオリー通りに真面目に作ってるなーっていう安心感で落ち着いて観られる。そして意外なことに間延びしていないので、さくっと最後まで観れちゃう。

この素直に衒いなく王道をいった感じ、悪くなかったです。

あとボウガンがかっこ良すぎた。
あれで射抜きたい。