FREDDY

ミッシング55 ファイナル・ブレイクのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

1.7

このレビューはネタバレを含みます

越坂康史が監督、早乙女ルイが主演を務めたシチュエーション・スリラーである本作は、拉致・監禁した女子高生を暴力や虐待による"再教育"で「商品」にすることを目的とした、人身売買組織が運営する謎の"学校"の奴隷として囚われの身となっている少女たちの解放と、組織が所有している極秘データを奪取すべく自ら"学校"に潜入し、生徒番号・55番として過酷な学園生活を送るも少女たちの救出に失敗し、ただ一人学校から脱獄した秘密組織「オネスティ」のスパイ・京子が、作戦失敗に苦悶の表情を浮かべていたところ人身売買組織によって自身の体内に未知の殺人ウイルスが注入されていたことで、発症のタイムリミットが迫る中、ワクチンの奪取と少女たちの救出、校長代理をつとめる金沢の身柄を確保すべく、調教のトラウマからようやく解放されたミホの協力を得ながらオネスティの武装部隊とともに再び"学校"に乗り込んでいく様が描かれた作品となっているのだが、暇つぶしにはなりましたね。再教育という名の"調教"をメインとした前シリーズよりもオネスティと人身売買組織による攻防戦に重きを置いたものとなっているので心なしか展開が気になりましたし、今作では殺人ウイルスまでもが登場。そして調教シーンは洗脳という形で描かれていて、終盤では洗脳された少女との対峙。それなりには構想が練られていたような気が。ただ、終盤でのオークションシーンがやはり退屈で違った目的で視聴してしまうと苦痛の時間を強いられますし、ようやく展開を見せたかと思えばチープなゲームが開始されるという二重苦。それと今作で物語が完結しませんし、結末がまた『ミッシング44 ザ・ファイナルステージ』と似たようなものなので残念の一言ですね。終盤の銃を乱射するシーンはもはやツッコミどころ満載で、銃口が向いていないのに次々と命を落としていく登場人物らには失笑でした。
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