わたもち

時をかける童貞のわたもちのネタバレレビュー・内容・結末

時をかける童貞(2011年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

予想外に良い件。

糞みたいなタイトルとジャケ写から意外に恵まれた脚本。あ、演技も糞まみれですが。

タイトルロゴが10円くらいのクソダサフォントで出てきた時は単なる、限りなくAVに近いAVのようなもの(駄作)と確信。さらに途中で-3円くらいのフォントも出てきたのは笑った。

序盤は、主人公含め全員大根な上になんか癪に障る演技を繰り広げるのでフラストレーションが凄い。アマプラって1.5倍速できないんですか(絶望)

が、中盤辺りから様相が変わってくる。
タイトルからどうせ時間停止系AVかなんかだろうと見くびってた事をお詫びしたい。まさに『時をかける少女』であり『バタフライ・エフェクト』でもある、意外にちゃんと作り込まれた脚本。

三流レベルの演技力と無駄に尺の長い濡れ場を気にしなければ案外ご家庭で広くご覧頂ける(ハードルを下げて観ればあくまで相対的に)、割と面白い作品かと。


▼その他雑感
*タイムスリップの発生条件がアホ。
主人公のタイムスリップの発生条件が「生パンティー(洗濯済は不可)を嗅ぎながらオナって絶頂に到達するのと同時に階段から転落する」とかいうキチガイ設定。意味わからん笑

*麗子役の女優の演技が衝撃的
全員下手なのに群を抜いて下手。下手すぎて他のキャラが上手く見えてくる。終盤なんて主人公と巡美を応援してしまうくらい感情移入が捗ったのは彼らの演技力を相対的に高めた麗子の働きに依るところが大きい。
演技というよりも音読だった。
イイカラノモーヨー キョウワツキアッテヨー

*初登場時の泰造くん、喋りかけるときに毎回相手の肩に腕回すのほんまにキモいからやめて。

*冴えない主人公の靴下に穴が開いてるという細かすぎる冴えない演出は褒めたい。

*どいつもこいつもキャラが不安定でコロコロ変わるの笑う。大学教授のチョロさは吹いた。マジでお前なんやねん

*効果音・音楽が謎。
タイムスリップの音が法螺貝とやかんの沸騰音と瓶ジュースのキャップ外した音なのはどういう種類のボケなのか。
濡れ場のBGMは完全に歯医者の待合室。エンディングで突如流れ出す曲もなんか面白いので注目。


▼台詞📎
“パンティー
オナニー
そしてジャンプ!”

“麗子さん!パンティーを貸してください!お願いします!決して変なことに使ったりしません!人の命を助けるためにどうしても必要なんです!”
ここむちゃくちゃ熱演で草
すんなりOK出しちゃうやっぱり痴女な麗子さんサイドにもっと草

“バカ野郎、
20年も待たせやがって…”
溢れ出る音読感。
ここのくだり、引っ張りに引っ張った巡美(沖田杏梨)のおっぱいがついに露になる。視聴者サイドに「バカ野郎、60分も待たせやがって!」と無意識のうちに台詞をシンクロさせる技術は素晴らしい。


▼沖田杏梨
本作の真のヒロイン巡美役は元AV女優の沖田杏梨さん。全然存じ上げなかったけど、かつて「1億円ボディ」で話題になった方らしい。現在のご尊顔をググッたら、あっ…いいっす…な感じになってたけど、本作ではもう一人のヒロイン麗子よりよっぽど魅力的だった。キャラ設定上、喋り方がクソダサいのとスギちゃんファッションなのはご愛嬌。
とにかくおっぱいがデカい。初登場時に2度見するくらいにむちゃくちゃデカい。もはや暴力的。
Wikipedia見てたら「ブラのサイズはL」との記載があり驚愕。…L?!
めちゃくちゃ重そうやし走ったら筋肉痛になりそうで心配です。

📎している映画『大性豪』のジャケ写の素晴らしいおっぱいの持ち主はこの人と聞いてびっくり。


▼結論
友達や恋人とゲラゲラ笑いながら広い心で観てあげるべき、SF青春ラブコメです!
わたもち

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