Yoshishun

狼/男たちの挽歌・最終章のYoshishunのレビュー・感想・評価

狼/男たちの挽歌・最終章(1989年製作の映画)
4.1
“ついに鳩が飛ぶ”

原題が『The Killer』なのに、ジョン・ウー監督×ツイ・ハーク製作×チョウ・ユンファ主演というだけで、『男たちの挽歌』シリーズの1作と無理やりこじつけられた作品。女性シンガーを失明させた罪悪感に駆られ、チョウ・ユンファ演じる殺し屋が償いのためにマフィアに闘いを挑む。

確かに『男たちの挽歌』とは何も関係のない内容だが、展開は法を守る者と犯す者の絆という1,2作目、愛する者を守るという流れは3作目から継承しているようにみえる。そこにジョン・ウーらしく、鳩が飛び、教会での銃撃戦やスローモーション、2丁拳銃も絡んでくる。本作を機にハリウッドに本格進出したこともあって、ハリウッドアクションでは決して見られない男気とスタイリッシュさが際立つ香港アクションとなっている。

シリーズものかつ最終章と何も考えずに邦題をつけた配給会社が1番の汚点。
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