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ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷のsymaxのレビュー・感想・評価

3.0
"西部を征服した銃"ウィンチェスターライフルを開発販売したウィンチェスター家の実在する呪われた屋敷を舞台にした幽霊譚。

精神科医エリックは、ウィンチェスター社からある依頼を受けます。

それは、365日24時間屋敷を増築し続けているウィンチェスター家の当主サラの精神鑑定でした。

度重なる増築により、巨大な迷路のような様になっている屋敷に趣き、サラの精神鑑定を行うエリックの前に現れる何者かの影…サラが無限に増築する訳は…

所謂、お化け屋敷の話なんですが、アメリカに実在する有名な屋敷なだけに、クリエイター達の想像を刺激するんでしょうね。

とは言え、本作でも恐怖演出では、音でびっくらしかなくて、ちょっとな〜的な演出ばかりで、話は面白いのに、凡庸な作品と捉えてしまいます。

ウィンチェスター社のライフルは、単なる道具に過ぎませんが、持つ者によって、善にも悪にもなり、その強大な力の先には"死"が付き纏ってしまいます。

数多くの人の"死"によって巨万の富を得たウィンチェスター家には、"呪い"が集まってくるのは、ある意味当然なのかもしれません。

当主サラを演じるヘレン・ミレンの出立ちや立ち振る舞いには、いくつもの"死"を作り出したウィンチェスター家としての責務を全うするとの気概を感じ、ヘレン・ミレンの演技が、本作をギリギリのところで救っていると思います。
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