あきっこ

恋は雨上がりのようにのあきっこのレビュー・感想・評価

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)
3.9
キャスティングの時点でこの映画は7割勝ってると言っても過言ではない。パッと見て明らかに非現実的な小松菜奈と、どこにでもいるありふれたオジサンの皮を被ったこちらも非現実的な大泉洋。この2人の力で、生々しくなりかねない設定でも終始美しい物語になっている。

怪我で陸上選手生命を諦めかけている高校生と、小説家の夢を諦めて働くファミレス店長。傷を負った2人もそれを取り巻く人々もみんな優しくて、中でも吉田羊演じる主人公の母親が印象的。無理矢理介入するでもなく放置するでもなく、娘が自分で立ち上がる時をただただ待つリアルな母親だった。

青春、恋愛、雨上がりのキラキラが詰まった良い映画だった。
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