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アイ・キャン・オンリー・イマジン 明日へつなぐ歌のurのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます


【構成】
110分という短い時間に主人公の半生が描かれ、序盤はそのスピード感に圧倒されるものの、要所が上手く抑えられており、後半の父との再会、そしてその後のI Can Only Imagineの話が丁寧に描かれていた点は上手かった。

【I Can Only Imagine】
バスの中で日記に書かれたこの文字が映った瞬間、すごく良かった。これまでの人生そしてこの父の死を経ているからこそこの言葉が重いなと思う。

【音楽】
なんと言っても音楽の良さ。
特に父の死に際のAmazing graceは誰もがよく知っている曲だからこそ、あの場でバートが歌っていく様に心を打たれる。
そしてI Can Only Imagine。イントロが冒頭にも流されていたことが繋がり、コンサート会場で流れた瞬間の一音目で想いが溢れていた。

【作品のテーマ】
クリスチャンソングという謳い文句では(自分も含め)映画館に行くハードルは高いなと思っていたものの、メインで扱っているテーマは「赦しと救い」だと感じた。
よく、これだけ悪いことをされたのに許すような脚本はおかしいとか思うことはあるけれども、これこそ「事実は小説より奇なり」ということなんだろうなと。
伝記的作品かつ酷い暴力シーンのある作品なのに、これほど幸せになれるとは人生に希望が持てる良い映画だなと思う。

【その他】
シャロンがずーーっと良い子だったので最終的に結婚エンドで本当に良かった。
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