Same

ハンティング・ナンバー1のSameのレビュー・感想・評価

ハンティング・ナンバー1(2017年製作の映画)
2.8
顔は渋いけど妙に肩幅の狭い重度のアル中男が巻き込まれるマンハント系の一本。
設定はありがちなB級っぽいのに、シリアスで予定調和に終わらないストーリーはなかなか良かったです。やりたい方向性はもう少し絞っても良かったかもなあ。

重度のアルコール依存症にドラッグと自堕落な生活を送っていたウォーレンだったが、かつての恋人が死に、2人の間にできた子供が残されていると電話を受け、娘がいるというメキシコを目指す。
メキシコの国境を越える直前のベッドフォード・フラッツという街に立ち寄ったウォーレンはその街で年に一回開催されている人間を獲物とした狩猟祭の獲物に選ばれてしまう…

以下ちょいネタバレ







原題も邦題も大してセンスはないし、原題のままでよかったのでは?
ベッドフォード・フラッツの住人がいかにしてあのような狂気の人間狩り祭りを始めたのか明言はされてなかったですが、国境の街というのがポイントなんでしょうかね。国境問題とか全く何もない田舎町ならではの自警意識とか、獲物を逃しても国境があるから逃げきれない立地とか。
獲物たちが荒野に徒歩で解き放たれて、早めに数が減っちゃうのはもったいなかったなー
もう少し本来なら敵であるハゲと共闘する姿が見たかった。
主人公の極度のアル中設定も生きてるとは言い難いかなあ。アル中を乗り越えて完全覚醒した訳でもないし、リアリティを持たせる設定にするには、弾の後ろをナイフの先で叩いて発射するみたいなミラクルアクション挟んでくるし笑
とはいえ何となくもうちょい洗練されたら面白くなりそうな気配があって、ジェレミー・ソルニエ監督みたいな雰囲気は感じたので、この監督の次回作あったら見てみたいです。
Same

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