どよう

スウィンダラーズのどようのレビュー・感想・評価

スウィンダラーズ(2017年製作の映画)
2.0
疑いをはらしてやれば、確信に変わる。

とてもテンポが良く中途半端に硬派でコミカル感のない詐欺師映画です。登場人物が小物ばかりで強大な相手に挑戦する感じがなく緊張感やハラハラ感はほぼありません。ストーリーに関してもスッキリ騙される映画だと思ってみると期待を裏切られます。

音楽とかキャラクターの雰囲気などはグランドイリュージョンみたいなのを目指している感じもあるのですが公開が2017年とは思えない、古臭くて安っぽい映画です。カーアクションは良い意味で懐かしさと哀愁が漂っていて面白さを感じました。

とにかく序盤からパッケージにも出ている主要人物が物語的な悪だとわかってしまうのですが、特にどんでん返しもなくそのままラストまで単純に進みます。スタートで出てきた主人公の変装による詐欺もヒントとしてはあからさますぎでした。物語の核心でも変装するに違いないと想像しますし、変装するとしたら主人公がいなくなったときです。そう思いながら見ていると案の定、主人公がチームではなく自分の判断で外国に行きます。詐欺師が騙し合いをする映画だしそんな単純なはずはないと見続けたのですが、騙される映画だという思い込みにしっかりと騙されてしまいました。

せめてコンフィデンスマンJPシリーズを見る前に見ていればまだ評価も違ったかもしれません。あとは愛の不時着を見ていれば違った感想も出てくることでしょう。
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