しまけいた

カメラが捉えたキューバのしまけいたのレビュー・感想・評価

カメラが捉えたキューバ(2017年製作の映画)
4.2
カストロに多少肩入れしながらもなるべく主観を入れずに膨大な素材量の中から、キューバで暮らす人達にフォーカスに当てたわかりやすく感情を乗せやすい素晴らしい構成。エンドロール後の「貧富は関係なくどう生きるかだ」も超良かった。
死ぬまで理想に燃えてるカストロにもグッときた。
ただ、cucとcupの通貨の違いは流石に説明するべきなのではないかな。そこは引っかかったところではある。

個人的に旅行で行ったウクライナの写真展で当時の暮らしを振り返って
「争いもなくダラダラ暮らせたいい時代だった。戻れるなら戻りたい」と多くの人達が証言していた。社会主義=悪と教えられてきた私は非常にショックを受けそれ以来社会主義にマイナスイメージは持っていない。恐らく、ソ連崩壊がなかったらキューバもここまで酷くなっていなかったと思うが、もしそうでなくても世界のグローバル化で社会主義は限界が来たであろうとは思う。恐らく監督もそういった意図をもってこの構成にしているだろうと勝手に思ったんですけど実際どうなんすかね。