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1987、ある闘いの真実のののレビュー・感想・評価

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)
3.9
1987年の韓国。行き過ぎた取り調べでソウルの大学生が拷問死した。警察は始め隠蔽しようとしたが、検事が怪しんだことをキッカケに韓国全土に広がる民主化闘争へと至る。実在の事件を描いた社会派ドラマ作品。

映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』で取り上げられた光州事件から発展した民主化闘争を描く映画。
最初に怪しんだ公安部長が実際に存在したというのはまるでフィクションのようで興味深い。

そんな彼が「軍人のけつを舐めて出世する」と言い放って重要資料を置きっぱなしにして去っていくシーンがお気に入り。

拷問致死の尻尾切りで逮捕された警察が拷問されてるシーンは笑えないし、なんでもかんでも北のスパイってことにすれば済む社会がヤバい。
終盤で反共を掲げる所長がステンドガラス越しに赤い光で照らされるのが皮肉的すぎる。
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