Yukiko

マルクス・エンゲルスのYukikoのレビュー・感想・評価

マルクス・エンゲルス(2017年製作の映画)
4.2
2019年10月5日
『マルクス・エンゲルス』 
      2017年ドイツ・フランス・ベルギー制作
監督、ラウル・ペック。
他の監督作品に『私はあなたのニグロではない』がある。

1840年代、産業革命により、労働者は過酷な労働を
強いられていた。
ドイツのカール・マルクス(アウグスト・ディール)
は新聞社に勤めていたが、過激な政治批判で政府により
国外に追放となる。
そして妻と共にパリへ行き、貧乏だが幸せだった。
イギリスのフリードリヒ・エンゲルスは
マンチェスターで父が経営する紡績工場を手伝っていた。
父に意見して離職の身となった女工の姉妹と交際し、
労働者の立場や置かれている問題点を考え、
過小評価されていると感じていた。
その二人、マルクスとエンゲルスがパリで出会い、
意気投合する。
二人とその仲間達は、労働者の為の集会を開き、
社会の変革を訴える。
が、マルクスは政府を批判する記事を書いた為、
フランスも追放されることになった。


後に、マルクスとエンゲルスは「共産党宣言」という
本を書くこととなる。
「共産党宣言」は次の四つの章からなる。
第1章「ブルジョアとプロレタリア」
第2章「プロレタリアと共産主義者」
第3章「社会主義的および共産主義的文献」
第4章「種々の反対党に対する共産主義者の立場」

『宣言』を貫く根本思想」として、
経済が社会の土台であること。
すべての歴史は階級闘争の歴史であること。
プロレタリア革命は一階級の解放でなく人類全体
の解放であること。

・第1章は、「これまでの社会のすべての歴史は
階級闘争の歴史である」という有名な語句で始まる。
現代は生産力と生産関係の矛盾が激化した社会革命
の時代であるとして、プロレタリアートという勢力
がその革命を担う、という内容を述べている。
・第2章、あらゆる財貨を共有し、完全平等を図ると
いうバブーフ的な共産主義を「粗野な平等化」と
批判し、所有一般の廃絶ではなく「ブルジョワ的
所有の廃止」が目標化された。
・末文は「共産主義者は自らの意図や信条を隠すこと
を軽蔑する。
プロレタリアはこの革命において鉄鎖のほかに失う
何ものをも持たない。
彼らが獲得するものは世界である。
「万国の労働者よ、団結せよ」という有名な章句で
閉じられる。

共産主義とは、私有財産制を否定して共有財産制を
実現することで貧富の差をなくすことをめざす思想
・運動。
しかし、近年、共産主義実現の方法や形態が多様化し、
思想も多様化する傾向にある。
(以上、Wikipediaより抜粋)


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若い頃のマルクスとエンゲルスを描いた映画。
過酷な労働者の現実を見て、社会の変革を訴える
二人が、やがてそれらの考えをまとめて1冊の本に
するまでの流れを、それぞれの家族や仲間との
生活も交えて描いている。
分かりやすく、馴染みやすいストーリー展開。

共産主義ってよくは知らないし、マルクスエンゲルス
についても名前を知っているだけなので、Wikiで
調べたこと記載しました。

仮に隣の人が貧乏で不幸せだとして、自分だけが
金持ちで幸せだったらそれで良い?
貧富の格差がありすぎるよりも、ある程度平等な
方が良いかなと思う。
Yukiko

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