ISとの戦闘で瓦礫と化したシリアの街、コバニが復興に向け立ち上がる。肉感的な女子大生、ディバロンが手作りのラジオ局を立ち上げ、人々に復興の息吹を届ける。本作は、兵士として戦死したディバロンの姉に捧げられたものだ。
ディバロンが未来の我が子に向けて戦争の悲惨さを語り出す。実際の街の様子や戦闘シーン、死体フェチが喜ぶシーンなど、迫真的な映像が迫ってくる。ツクリモノではない。映画ではなく本物のドキュメンタリーだ。
残念なことに、ラジオ放送を通じて、コバニの人々に希望や連帯感を与えた感が全く感じられなかった。淡々としすぎている。ドキュメンタリーであるが故だろうか。