人間ドラマに重きを置いた、アガサクリスティのミステリー。
美しく優雅な元恋人のソフィアに大富豪である祖父の死の真相を探ってほしいと依頼された探偵のチャールズ。
警察が本格的に介入する前に、一族の住む邸を訪れ、彼らの聞き取り調査を開始するが、どこかしら歪みを感じる彼らの言動に翻弄され。。
チャールズはあんまり存在感がなかったなぁ。
全員おかしさは感じるんだけど、狂気とか恐怖までは感じさせないところがちょっと中途半端な印象でした。どの人も疑わしくないと言えばいいのか。犯人は意外だったけれど、感想としては何か少し物足りないラストでした。
衣装や建物は華やかで素敵、何回か出てくるダンスシーンはそれぞれの個性を表すようで印象に残りました。真相が明らかになって、よりそのシーンが意味を持ってきたところも含めて。
原作を読んだらまた印象が変わるのかもしれないので、いずれ読みたいなと思います。
