サトシ

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのサトシのレビュー・感想・評価

4.1
クエンティン・タランティーノ監督・脚本のスリラー映画。

かつて西部劇を中心にテレビスターとして名を馳せていた俳優リック・ダルトンは、ハリウッドの中で時代の流れに取り残され、今やドラマの悪役や単発企画へのゲスト出演に甘んじていた。リックの親友で専属スタントマンのクリフ・ブースもリックと同様に時代の流れの煽りを食い、また過去に自身が起こした出演者とのトラブルもあってリックの世話係を務める毎日を送っていた。そんな中、リック邸の隣にまさに時代の寵児となりつつあった映画監督ロマン・ポランスキーとその妻で売り出し中の若手女優シャロン・テートが引っ越してきていた・・・。

【キャスト】
リック・ダルトン:レオナルド・ディカプリオ
クリフ・ブース:ブラッド・ピット
シャロン・テート:マーゴット・ロビー
ロマン・ポランスキー:ラファル・ザビエルチャ
マーヴィン・シュワーズ:アル・パチーノ
サム・ワナメイカー:ニコラス・ハモンド
ランディ・ミラー:カート・ラッセル
ジャネット・ミラー:ゾーイ・ベルほか。

ディカプリオとブラッド・ピットが初共演、マーゴット・ロビーがヒロイン役で出演していて、アル・パチーノやカート・ラッセルも脇を固めていますので華やかですね。
ディカプリオは真面目な表情で撮影中にセリフを忘れて何度もテイクを繰り返し、ブチ切れてくれて笑わしてくれます。自宅のプールでくつろいでいる所、不法侵入者が飛び込んでパニックになって、小道具を使うなんて驚かされました。
ブラッド・ピットはスタントマンという脇役であるにも存在感は凄いです。車を運転する仕草だったり、愛犬に口で指示を送るシーンはカッコ良くすぎます。
善には善の報い、悪には悪の報いがあると信じたいですが、タランティーノ監督の映画らしさを色よく出ている印象です。ラストの押し入るシーンで、命が狙われているとはいえ、そこまでやるのかと思うまで徹底的に反撃して、これが爽快に感じてしまいます。思わず声が出てしまう程です。
マーゴット・ロビーの足の裏を真っ黒に汚して見せたり、ブラッド・ピットが車に乗せた女の子の脇が真っ黒だったりと、女性をわざと汚く表現している所は独特です。
サトシ

サトシ