やわらか

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのやわらかのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

かなり長い映画で前半何度も意識が飛んだけど、段々引き込まれて最後に昇天した。
 
自分は割と最近映画観始めたから、一般的に言われるところのタランティーノの凄さっていうのが分からないんだけど、たぶん最後のあの数分間のくだりがみんなが期待するやつなんだろうとは思う。
 
ただ、今作ではそれを最後の最後まで見せずに溜めて溜めて、一気に放出した感じかな。そういうストイックさとハリウッド華やかなりし頃を再現する執念みたいなのが、ペダルトーンのように全編に流れている。
 
ストーリー全体としてみても、有名なシャロンテートの事件に沿っているんだけど、最後にそれをタランティーノが乗っ取るような感じでそこだけ現代の映画に戻るみたいな、ね。一緒に行った映画好きの知人は史実通りに進むと思っていたようでかなり意外だったみたい。
 
あと、人の撮り方。レオとブラピをここまでカッコいいと思ったのははじめて。途中の劇中劇で、レオが一度失敗してその後に撮り直すところ、映画の中で「演技を見せる」っていう発想とその説得力がすごかった。女の子をアクセントに置いたのもよかった。ブラピの方は屋根でアンテナ修理してるシーンのセクシーさ。あんなん男でもゾクゾクするわ。
 
それと、出てくる女優がみんな69年のメイクと衣装なのに異常なセクシー。タランティーノやっぱ凄いわ。
やわらか

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