ノットステア

魔法にかけられて2のノットステアのレビュー・感想・評価

魔法にかけられて2(2022年製作の映画)
3.6
○Disney+紹介文
ジゼルとロバートが結婚して数年。ジゼルは都会での生活に幻滅していた。おとぎ話のような暮らしを求め、ふたりは子供たちを連れて、郊外の静かな町モンロービルに引っ越すことを決意する。残念ながら、それはジゼルが期待した手っ取り早い解決策ではなかった。郊外には全く違うルールがあり、地元の女王のような女性マルヴィーナ・モンローのせいで、ジゼルはこれまで以上に場違いな存在だと感じる。「いつまでも幸せに」の生活がなかなか見つからないことに不満を感じたジゼルは、アンダレーシアの魔法の力を頼り、うっかり町全体をおとぎ話の世界に変え、家族の将来の幸せを危険にさらしてしまう。真夜中を告げる鐘が鳴り終わるまでに、ジゼルは呪文を取り消し、自分と家族にとって本当の幸せは何かを見極めなければならない。
この作品には激しい光の点滅を伴うシーンが含まれています。光に敏感な方はご注意ください。



○感想
1作目よりも今作のほうがおもしろいと感じた。

皮肉を理解できない、すぐに歌い出す、自分の故郷の価値観で人のために動いちゃう、そんな(継)母はキツいなぁ。

以下、ネタバレあり















魔法にかけられてじゃなくて、魔法をかけちゃって、だった。
そう思って原題を見てみた。
『魔法にかけられて』…原題『Enchanted』
『魔法にかけられて2』…原題『Disenchanted』

実写を魔法の世界に変えてしまったわけだけど、そこはニューヨークではなく移り住んだモンロービル。ニューヨークも魔法の世界になってたのかな?そんなニューヨークも見てみたかった。

Disneyプリンセスに対して持ってるイメージとはだいぶ違った。
『魔法にかけられて2』の特徴として思いつくのが
①男女の恋愛ではないどころか、常に敵対することの多かった継母と娘の愛情の話だというところ。
②ハッピーエンドの(結婚した)あとは何も起こらないのが、アニメーションの世界。でも実写の世界は違う。(劇中のリスのピップの言葉。)
③悪役が二人。しかも主人公が悪役に変わっちゃう。元から悪役だったわけではない。前作は悪役と戦う主人公だったのに。
④悪の女王が求める(鏡に尋ねる)のが、美ではなくパワフルさというところ。
⑤どんな毒や魔法よりも強いのは真実の愛=最愛の人とのキスだと思っていた。けれど今作では思い出の魔法だった。思い出の魔法の魔力は何よりも強いとアンダレーシアのエドワード王子が言っていた。それも愛のパワー。そういえば『アナと雪の女王』ではエルサの涙が凍ったアナを融かしていた。



○印象的なセリフ
・「現実の世界は幸せが続くとは限らない。だからこそすべての瞬間が魔法のよう」



○あらすじ
ジゼルは都会での生活に幻滅。ジゼルとロバートはおとぎ話のような暮らしを求め、モンロービルという郊外に引っ越す。ロバートの娘でありジゼルの継娘であるモーガンは引っ越したくない。

モンロービルでの新しい暮らしはうまくいかない。新しい家はまだ改装が終わっておらず古びている。モーガンの部屋から優先してキレイに片付けるも、火が出てしまいモーガンの服はほとんど燃えてしまう。唯一残っていたTシャツもロバートのせいでコーヒーがかかってしまう。
モーガンは仕方なくジゼルの花がらの服を着て学校に行くが、うまくいかない。転校生あるある。

地元の女王のようなマルヴィーナ・モンローとそのお供二人。
ジゼルはモーガンのために動くがすべてうまくいかない。

ジゼルは、エドワード王子とナンシーからもらったアンダレーシアの魔法の杖に頼る。町全体をおとぎ話の世界に変える。
その結果、マルヴィーナ・モンローは悪の女王になっている。ジゼルは少しずつ悪い継母になっていく。リスのピップは猫になる。ロバートは英雄を目指し旅に出る。
マルヴィーナ・モンローが鏡にパワフルな女は誰か問う。鏡の答えはジゼル。
真夜中の鐘が鳴るまでに、ジゼルは呪文を取り消さなければ元に戻れなくなる。
しかし、魔法の杖をマルヴィーナ・モンローに奪われる。その杖はアンダレーシアの娘しか使うことはできない。

ジゼルは本来の性格を失い始める。女王の座を乗っ取ろうとするようになる。
ジゼルはマルヴィーナ・モンローに宣戦布告。

モンロービルを魔法の世界にした結果、アンダレーシアの魔力がモンロービルに吸い取られていく。アンダレーシアの危機。

ジゼルが井戸にモーガンを落としたことでモーガンはアンダレーシアに行く。
エドワード王子はアンダレーシアに残り、ナンシーとモーガンはモンロービルに戻る。魔法を解く鍵は思い出の魔法。

ジゼルvsマルヴィーナ・モンロー
ジゼルの意識を取り戻すことはできたが、モーガンを人質に取られる。モーガンのために魔法の杖を離す。杖を折られる。

ロバートとマルヴィーナ・モンローの息子は鐘が鳴るのを阻止するために剣を時計の歯車に突き刺す。

アンダレーシアが消えかける。ジゼルも消えかける。アンダレーシアの血は流れていないがモーガンが魔法の杖を使うことに。ジゼルはモーガンのことを私の娘だと言う。
モーガンが願いごとをすると杖が元に戻る。

気づくと元の世界に戻っている。
ジゼルはマルヴィーナ・モンローたちと仲良くなる。
エドワード王子とナンシーがモンロービルに遊びに来る。
モーガンはマルヴィーナ・モンローの息子といい感じ。
現実の世界は幸せが続くとは限らない。だからこそすべての瞬間が魔法のよう