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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のYACCOのレビュー・感想・評価

4.0
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の3作目であり最終章であるVOLUME3。
オープニングのRadioHeadの「Creep」とともに、失意のピーターの姿が見せられる。しかし、仲間であるロケットのピンチに自分を取り戻し、再びピーターと仲間たちは戦いに挑む事になる。そして、描かれるロケットの過去。(これについてはいささか見ていて辛いものがあった。ロケット頑張ったね…とひとり心のなかで呟いてみた)
宇宙空間で繰り広げられるアクションも見ごたえがあるし、随所に挟まれるガーディアンズの会話や行動には思わず笑ってしまう。そして、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」と言えばの、シーンにマッチした選曲の数々。相変わらず確実に私のツボをついてくる。それらが150分という長尺にも関わらず最後まで楽しませてくれるのだ。そして、むかえるエンディングも、シリーズ3作を含めてみてきた私たちも納得のいく着地点だったのではないかと思う。
マーベルのヒーローたちはキャラクター造形も素晴らしく、その上魅力的なキャラクターばかり揃っているなか、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは、特に一癖も二癖もある正統派ヒーロー達とはまた異なる強い個性のキャラクター達揃いだ。そして、銀河のはみ出し者たちなんていう表現とは裏腹に、実に愛すべき者たちの集まりなのだ。そんな愛すべきガーディアンズ達が大切な仲間であるロケットのために戦いに挑む勇士を目と心に焼き付けて頂く共に、ロケット愛を深めて頂きと思う。

過去のツイートにより一度は監督解雇になったジェームズ・ガン監督だが、無事に3部作を撮り終えることができて良かったと思う。私はジェームズ・ガン監督映画については、本作含めた「マーベル・シネマティック・ユニバースシリーズ」で知り好んで見るようになったのだが、1作目を見た時の驚きは今でも覚えているし、そこから公開される映画についても、彼が関わる作品には本当に楽しませてもらっている。今度はDCスタジオにて今度4年のDC・ドラマ・アニメの製作を統括するとのこと。個人的には、唯一「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」だけ、いささか世界観が濃すぎて苦手だったので、バランスよくジェームズ・ガンの世界観をDC作品にて魅せてくれることを期待せずにはいられない。

有終の美を飾ったといえる「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」
9年間にわたり本当に楽しませて頂きました!
そして、恒例のエンドロール後(ないかと思っていたらあったのだ)に「おおっ!」となったのは、私だけではあるまい。それについては見てからのお楽しみということで。
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