ポパイ

I am Sam アイ・アム・サムのポパイのレビュー・感想・評価

I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)
4.5
ボロ泣きしました。

ホームレス女性との間に子を持つが、出産直後に女性が逃げ出してしまい、一人で娘を育てることになる主人公サム。
サムは7歳程度の知能しかない知的発達症であり、子育てには周囲の助けが不可欠だが、それでも父娘は楽しく幸せに暮らしていた。

公園で遊んだり、絵本を一緒に読むシーンはとても優しい気持ちになれる。精神が幼いサムだからこそ子どもと一緒にあそこまで楽しめるのかなと。

しかし娘が成長して、サムの知能に追いついてきてからが苦しい。
娘がせがむ本が難しくなり、サムは上手く読んであげられない。
サムの幼稚な言動に対する周囲の反応が嘲笑であることに気づき始め、恥ずかしさを感じてくる娘。切ない。

それでもサムのことを大好きな娘がとにかくいい子で泣ける。
『何で本を読まないんだ?ちゃんと読みなさい!』→『パパが読めない本は読みたくない!』号泣です。

綺麗な解決策というのは現実的には難しいだろうが、父娘の強い絆に素直に心が洗われる作品でした。
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