愛すべき映画なのは分かるのだが、ちょっと話が出来すぎてて鼻白らむ。
何よりダコタ・ファニングがあまりに可愛くて天真爛漫で、そりゃ皆んな心情的には肩入れしたくなっちゃうわな、と。夜中に訪ねてくる件りのリフレインは微笑ましくって好い。
リチャード・シフ演じる検事の冷静で理知的な詰め具合が敵役としては絶品で、さらに心情を煽ってくる。
ショーン・ペンの憑依演技は驚異だが、『レインマン』のダスティン・ホフマン、『フォレスト・ガンプ』のトム・ハンクスなど、先達がいたのも確か。友人4人組とのユーモア溢れる軽妙な絡み方が好い。
手持ちカメラでの切り返しと細かいズーミングが特徴的なのと、時折画面が青い色調になるのが目についた。数は少ないが、赤い色調になる場面もあって、「ルーシーが描く絵の赤は…」とのセリフにリンクしていく。
改めてビートルズは最強だね、やっぱり。