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流し屋鉄平のcinemamimutoicのネタバレレビュー・内容・結末

流し屋鉄平(2015年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

寺島進見たさに……と観始めたが開幕と共にこの映画への一縷の望みは見事に打ち砕かれた。東映さんねぇ、この映画ねぇ、ホント酷いよ。

まず言いたいのは、主役である「流し」へのリスペクトが何もないってこと。それは完全に馬鹿にしてるんじゃないかと思えるスッカスカな演出お脚本で例えば、現在日本に残っている数少ない流しへのオマージュとか、流しに心救われたとか流しに助けられたとか、流しへの感謝とかメッセージとか憧れとか期待とか、数は減ってるけどこれからも是非とも残って欲しいんだ!とか、何~んにもないんだよね。

映画と謂えば東映でしょ!とか言ってる割には稚拙で格好悪くて説得力ゼロ、娯楽映画を根本から勘違いした不勉強な作り手が只只な~んとなく作ったとしか思えない“映画を語ったちゃちいテレビドラマのようなコレ”は視覚的に猛毒であると、早々に確信に至った。

ストリートミュージシャン、大道芸、オーディション、地下アイドル、ヤクザ、おかま、歌手そのもの、ありとあらゆる存在を軽視した表現に怒りが沸々と。に加えて常識はずれ、作法知らず、無礼、何もかもが滅茶苦茶でこの作り手は本当に何~んも知らね~んだろうな~と。不勉強にも程がある。こんなにも褒める所が無いとは。

・主役の歌唱力の低さ
・主役の経済力の謎
・目を背けたくなるような心底サイテーな演出の数々
・ストリートパフォーマーが横一列で2m間隔くらいで並んでそれぞれ演ってる都庁前
・若者から流しへのリクエストがきゃりーぱみゅぱみゅ♪
・「アジアの純真」でしか踊らない地下アイドル、を踊らせてるショーパブ、そこがまた高級クラブ風で首傾げもの
・ヤクザ=関西弁
・名高がヤクザのボスとしてかなり弱い・軽い・部屋がちゃちい
・どいつもこいつも感情の起伏が奇妙で情緒不安定
・どっかの小ホールで開催中の「ニューシンガーオーディション」客の入りが3割でしかも半分がさくらで諸ヤクザ、出場者ノージャンル
・ショーパブで揉めた時に同じく、最前列で今まさに揉めてるこの騒音をゼロにして歌に酔いしれてるステージ上の二人、しかも笑顔で男はギターソロって意味不明w
・騒動も収まって悪者も明らかになって歌も終わって会場から拍手、これこそ邪悪
・動画撮影開始の音はしなかった
・哀川翔の眼鏡
・大森南朋絡み全て

と挙げたら切りが無いけど、一杯やりながら不満たらたら連ねてくには逆に持って来いの映画なのかも。

作り手はねぇ、辞めた方が良い。向いてない。
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