ろく

こはくのろくのレビュー・感想・評価

こはく(2019年製作の映画)
2.3
芸人だって主役を張るぜシリーズ⑤(final)

服を着ているアキラ100%を初めてみた気がする。

まあ演技はそれほどよくなく心も感動することもなく、最後は苦笑しか出ず、最後には何見せられているんだよって気にもなり、あ、ダメでした。自分にはもう途中から鼻白んで何、見せられているんだよって思いやまず。ああ早くこの映画終わんねえかなぁと申し訳ないことばかり考えていた。

そもそもこれ典型的な「地方創生映画」じゃん。地方を活性化したいってお題目の元、香具師のように暗躍する映画プロデューサーが地方から金を強奪する映画の典型。日本にはほんとこの「地方を豊かに」ってお題目で作る「地方創生映画」が多すぎ漣なんだよ。出す俳優もそれほどギャラが高くない人を。いやアキラ100%だってそうじゃないの。ここからは妄想と知っていることとの連環かもしれないけど、アキラ100%ってもともと俳優志望だったの。だからかなぁ、安く、少しメジャーで、耳目を引くとの流れから「いいように使われる」。で出来た映画は橋にも棒にもかからない。興行収入はひどい限りなのに地方が金払っているからそれでいいじゃんって感じで続く。これはほんとに罪なことですぜ。構造的な問題だと思ってます。

映画としての面白さは全くなかった。すまん。よくある親子の葛藤によくある子供の誕生。それっぽく作ってあるんで「そこそこ感動」してしまう(時に定型により感動は自動的に惹起される)。

アキラ100%の演技は感心しなかったけど、久々にエンクミが見れたのだけは満足。しかし年とったなぁと思う。バラエティにばんばん出ていた彼女はどこに行ったんだという気持ちになった。なんかさびしい(エンクミにとってはそんな感想いい迷惑だろうけど)。

※今回でこのウィークは終了。5作観て思ったのは「芸人」だから演技は下手ってわけでもないが、かといって芸人だから「何か動かす」わけでもない。色眼鏡は必要ないね。なるほどです。
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