宮沢賢治。
死生観を描いた『銀河鉄道の夜』を観てから、この作品を観て正解でした。
この作品もまた、独特の言い回しや到底理解出来ない行動があったりと、じつに難解…。
だけど、主人公ブドリが何度か『雨ニモマケズ』を自分に言い聞かせるようにし、瞑想していたことで少しは理解できたような気がする。
自分がデクノボーと言われても、謙虚さを忘れず、他人に思いやりを持って生きる人「そういうものに私はなりたい」と。
大飢饉が自分たちを苦しめた。ほかの誰かも苦しんではいけない。そのためには自分が“塵になったって構わない”と。
ふと、これって『銀河鉄道の夜』でジョバンニが乗客から聞いた“サソリの火”の話とリンクしてしまったんですよ。
“みんなの幸せの為なら焼かれても構わない”と。
…自己犠牲…
またこの作品では、働くことの出来るありがたみについても描かれていた。
余談…猫を擬人化しているため、感情を読み取るのが本当に難しい……。
主題歌 生まれくる子供たちのために/小田和正 も話と重なり素晴らしかったです。