風来のリヨナ

骨壺の風来のリヨナのレビュー・感想・評価

骨壺(2012年製作の映画)
2.0
悪名だけ知ってる

ある日、空き教室で教師に襲われている元友達ミツコを目撃したエリちゃん。目まで合ってヤバい逃げろ…と思ったら猛ダッシュで追いかけてくるのは被害者女子。「見て見ぬふりは最低だ」この人余裕過ぎない?

そんな彼女のために墓地(?)を徘徊して発見したお墓…ここの骨壷の遺灰を飲んだ人間は呪われて死ぬ…らしい。これをミツコちゃんに提供したら、なんやかんやターゲットじゃない教師が死んだからもう大変。空前絶後の遺灰争奪戦が始まる…みたいな。

『きさらぎ駅』でB級好きのハートを奇跡的に捕えた監督の通常営業としての映画。そもそも原作もあの山田某なので期待値の低さは最高潮!強い種と強い種を掛け合わせると強くなる。当然、逆のサラブレッドは深淵に垂直降下。

お話は呪物を巡るオバケホラー!と思いきや、「相手に飲ませる」性質上、大暴れ変態教師とヘナチョコ女子どもの毒殺ゲームを観察する何かになっています。主役のギリギリさとポンコツ脚本と絵の地味さで結構暇。

ただ、全く面白く無いかというとそうでもなく。魅力皆無の主役陣を食い尽くしてる変態教師のキャラはかなり良かったりします。飲みかけのボトルを「飲みかけか?」と確認して目の前で飲み口嗅いだり観察するキモムーブ…メスガキバトルを感じる名言「大人ってのは負け慣れることだ!」など…う〜ん、トンビが鷹のパーツを生んでる…。

個人的に気に入ったのは、首無しちゃんのえっちさ、「オドシテノゾムケッカヲテニシタトシテモソンナノスグニゲテイクヨ」です。
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