ネブュラー

ザ・リチュアル いけにえの儀式のネブュラーのレビュー・感想・評価

4.4
スウェーデンの森を舞台とした邪教崇拝ものとして、様々な点から禍々しさを演出してくれる本作。
「ミッドサマー」にも通ずる、人体開きや管楽器と重低音がうねる不気味な民謡チックな音楽。
枯れた木々の羅列は、方向感覚を失わせ、もう抜け出せないのではないかという恐怖とともに、微かな自然音を強調して、さらに恐怖を煽る。
特に、シシガミ様まがいの北欧怪物のフォルムがキモ美しい。立った時の「あの偶像」を表現し、跪かせようとしてくるところがまたかわいい。
全体として、崇拝ものとしての理解不能さからくる不気味さが覆いつつ、レイフスポールのBBAストレートや、威嚇なのか勝利の雄叫びなどシュールな笑いもあり、ジャンルものとしての軽さも楽しめる。個人的にかなり好き。
ネブュラー

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