間

5時から7時までのクレオの間のレビュー・感想・評価

5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)
4.0
病に対する杞憂と人生に対する色眼鏡の話

オープニングのタロット占いのシーンが、どのシーンも画になっていて、彩色や構図がとても好きだった。
全体的に白黒と色の使い方がとても素敵。
クレオの心情の移ろいが絶妙で、新たな出会いに希望をもらったり、世界の美しさを感じるクレオは逞しく、ラストのカラッとしたセリフや凛とした姿は美しかった。
作中劇の「世界が暗かったのはサングラスのせいか!」ってサングラスを投げるシーンも好きだったなぁ。
この短い時間に綺麗に収まっているのも秀逸だし、元気をくれるお守りみたいな作品になってしまったな。
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