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嵐電のMovingMoviesのレビュー・感想・評価

嵐電(2019年製作の映画)
3.5
好きなところはキツネとタヌキのシーン、帷子の辻のエピソード、時間をわりと自在に跨いでいくショットのつなぎかた、一人でいると思った部屋がそうではなかったなどショットやカメラワークでの驚きがある
残念だったのは美しくないと思うシーンが目についたこと。夜の駅、河岸、嵐電を上から見下ろすシーン。意図的に美しさからずらして、絵にならない京都=地続きの日常のなかの一瞬のリアルを追求しているのかとも思いましたが、その割に突然の演劇調の非日常の抑揚になるシーンもあり、腑に落ちませんでした。