Ynnn

この道のYnnnのネタバレレビュー・内容・結末

この道(2018年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

この道、仕事帰りにみてきました。周りはオーバー60のご夫婦が多かった。全く期待せずに行ったけど、いい点とうーんという点がめちゃ混在している。

とりあえず、AKIRAスタイルいいスーツ似合いすぎかっこいい(演技はおいといて)大森南朋もかわいらしくて(演技はおいといて)いいので、そのためだけに見てもいいくらい。
あと脇の役者がいい。
菊池寛役の津田寛治、一瞬しか出なかったけどめちゃいい演技だった。すきだなー津田寛治。あと萩原朔太郎と室生犀星がニコイチっぽく描かれてて満足。啄木さんとかと、みんなで集まって酔っ払ってる感じ。文壇の皆さんが動いてる感じはすごい素敵。この時代の詩人すきならそれだけでみてもいい。

映画の構成、演出はもう少しやりようがなかったの、という気持ち。北原白秋没10周年コンサートを山田さんが指揮するところから始まり、回想形式で物語が進んでいくんだけど、回想である必要性や、回想だからこその演出なんかが全く感じられない。
山田さんが出会ってない頃からエピソードが始まるから不自然。
この道の製作エピソード、後からドラマティックに入れようとしたんだろうけど、あれなら時系列でちゃんとそれを入れた方が良かったかも。回想内回想というのはわかりにくすぎる。
2人の絆を物語るエピソードが少ないから、もう少し出会ってからの尺を長く濃くしないと説得力に欠ける。
別に史実に忠実にあれとそこまで思わないし、こういうテイストだから逆にある程度の脚色は必要と思うけど、もっとうまいことできたのではーって思うとちょっと悔しいな。役者とか題材がいいだけに。

あと、最後のATSUSHIのこの道は賛否両論あるだろうけど、LDHだからもうしょうがないと思う。ATSUSHIは歌上手いから私は許せる。

総合的に、見てよかったなーとは思うけど、勿体無い映画だなーと感じた作品。

大森南朋ほんと大好きです。
Ynnn

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