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エマの瞳のanguishのレビュー・感想・評価

エマの瞳(2017年製作の映画)
2.9
Il colore nascosto delle cose=モノに秘められた色

◎ハンニバルにフル凹にされたジャンカルロ・ジャンニーニの次男坊アドリアーノ・ジャンニーニ(テオ)がイタリア男の典型で盲目の女性エマ(ヴァレリア・ゴリノ)に一目ぼれする話。

こ、これは…アスベクトが4:3から始まり何かの意図があってだろうとしたら広がったり狭まったりします。中盤までは楽しくて楽しくて仕方なかったけどラストの転落は素晴らしいです。ああ、私はテーマを見誤っていたのね、どうしようもない本能を描きたかったのね…海を挟めば当然、同じ人間といえども種族、性別、文化が違うんですもの私が悪いの…そう、私が。返して私の純情w

でも無駄じゃなかったわ。視覚障害者の生活が垣間見えます、こんなことで分かった気ではいないけど、道を歩くこと、知らない住まい、電話に出ること…ナディア(ラウラ・アドリアーニ)が若くして盲目になりエマに手解きしてもらいますが最初の一歩を踏み出せません、自分に置き換えて簡単に頑張れなんて言えますか?その逡巡がこの映画で少しだけど辛さが分かります。本当に中盤までは良かったのに…

20220212-22(046)
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