・ジャンル
クリスマスホラー/人形ホラー/オカルト/スラッシャー
・あらすじ
クリスマスイヴの日、婚約者ヴィクトリアを連れて故郷へとやって来たニック
2人は玩具職人であった亡きニックの祖父の店を査定に出す為も兼ねて訪れる
彼が1人、店の奥へと入っていくとそこには謎の箱があった
中からは現れたのはエルフの人形
そしてそれにまつわる不可解なメッセージ
そこで彼は奇妙な経験をする
その後、2人が店を去り彼の実家へ行くと置いて来たはずの人形の姿がそこにあった
やがてニックは幼少期のクリスマスイヴのトラウマに襲われ、結婚祝いも兼ねて集まったヴィクトリアの親族達にもまた危害が及んでいく
それら全ては呪われた人形による物だった…
・感想
クリスマスホラー月間DAY-17
サンタクロースの助手として知られるエルフ
その人形に秘められた人智を超えた邪悪な存在がかつて呪いを切り抜けた青年と婚約者達を襲う、という物語
サンタクロースではなくエルフを凶悪な存在として描き、“助手”という立場を人間にももたらすという設定は面白かった
昨日観た「サンタキラーズ」同様に“悪い子リスト”が絡んでいる点も良い
にも関わらずそれらがあまり活かされていなかった点や「ザ・ボーイ」やアナベル、チャッキー等のバッタモンみたいな人形がいまいち怖くないというのがイマイチ
そういった部分はまだB級ホラーだからと飲み込めるけど肝心のゴア描写がまともに映されていなかったのがとにかく残念
スラッシャー物で血や内臓がゴリゴリに出なかったら何を楽しめば良いんだ…
そしてこちらはB級あるあるだけど取ってつけた様などんでん返しもつまらなさをより高めてしまっていた印象
ハナから伏線だの緻密な構成だのはB級に求められてないんだからそういう小賢しい展開は要らないのよ…
せめてニックの幼少期に経験したイヴの惨劇がもう少し掘り下げられていたらまた違ったんだろうけど…
それに繋がる部分だと惨劇の犯人がニックという事にされてしまっている状況も険悪な仲であるヴィクトリアの父、ジョンに誤解される展開にしなかったのもちょっと…
更にそもそもの話をするとこれもB級あるあるだけど導入部の設定や背景の説明がとにかく下手
次々に登場人物が出て来るのに誰が誰なのか、何が行われようとしているのかが分かるまでに時間かかるのは本当に良くないしそれくらいはちゃんとしよ…?
正直褒められる部分はあまり見当たらないんだけどちゃんとクリスマスホラーらしくイルミネーションで大量殺戮を繰り広げるシーンがあったのは良かった
それももっとグロく描いて欲しくはあったけどまぁ作品の規模的に仕方ないのかな…
人形ホラーを観る度に改めて「チャイルドプレイ」シリーズの初期作って優秀だったんだなぁと感じさせられるしどうせやるならもっと頑張ってくれ…
あとヴィクトリアの友人、スカイが巨乳だったのにおっぱいが拝めなかったのも残念