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エルフ 悪魔の人形のhorahukiのレビュー・感想・評価

エルフ 悪魔の人形(2017年製作の映画)
2.0
祖父から相続した家で眠ってたエルフの人形が主人公たちに物理+超常パワーで襲いかかる人形ホラー。

ポンコツ映画愛好家の方には是非オススメしたい作品です!!

あらすじ…
幼い頃にとある事件によりトラウマを抱えた主人公は未だにそれを克服できずにいた。そのため彼女との結婚もあと一歩踏み出せず…。ある日、祖父から相続した玩具店を整理していると変な人形と名前がいくつか書かれたリストを見つける。その後、サプライズで彼女の家族たちがやって来てパーティになるも、主人公は気乗りしない。そして、先ほどの人形が主人公につきまとい始め…。

クリスマスホラーなんですけど、クリスマスとは思えなかった…というより冬だと思えなかったのは私だけですかね??(^_^;)登場人物たちがやたらと薄着だし、そもそも全然寒そうじゃない。途中までオーストラリアの映画かな?と本気で思ってたくらい。

あと日照時間どうなってんのかも不明。外が真っ暗で明らかに夜なのに、次のシーン(時間の変動はなし)では窓から眩いばかりの明かりが差し込めている。いったいどこが舞台の映画なんでしょうね…。

トラウマのせいで精神的に不安定な主人公しか人形の異変に気づかず、それを彼女の家族に伝えてこの場から逃げることの必要性を訴えても、主人公の心的要因を理由に誰も信じてくれない。正常な判断を下してるはずの主人公が、世間的信頼がないために周りとの溝を深め孤立し追い詰められていくという状況は大好物。

そんな中で、とある重大な事件が起こるのですが、それによりさらに主人公の立場が危うくなっていくという最高な展開を期待したのに、そこは華麗にスルーという謎なスカしを食らっちゃって、そこからはどんどん盛り下がっていきました(^_^;)

何らの伏線もない唐突な展開も観客の興味を削ぐだけだし、クライマックスに差し掛かったあたりで、急に様々な要素をバラマキ始め、そのまま回収する素振りも全く見せずに強引な幕引きを図るという雑さが非常に残念。説明しないことによる恐怖や面白さを完全に履き違えてる印象。

ただ、人形が刃物を持って高速で襲いかかってくる動きは結構好み。恐らく人形ホラー映画の元祖(多分)である『アメリア』(『恐怖と戦慄の美女』の第3話)を意識したものだと思います。完全に『アメリア』の方が面白いですけどね(笑)
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