真世紀

ピラニアの真世紀のレビュー・感想・評価

ピラニア(1978年製作の映画)
3.6
ジョーズの柳の下、サメ以外のアニマルでの模索が重ねられたうちの一作だけど、才人ジョー・ダンテが監督だったりで思いの外、出来がいい。

山登ってたカップルが行き着いた何やら立ち入り禁止の施設。なんかプールあるし、寝袋におさまる前に身体流したりしとこうかと入ったら、噛みついてくる存在が!って、タイトル通りのピラニアなんだけどさ。

この食い散らかれカップルを探しにくる調査員、現地で知り合ったバツイチきっかけに山に隠遁してるよ、娘は今サマーキャンプで下流にいるよ男と山中の施設に到着。カップルの遺留品も見つけ出して、ここじゃね?とプールの水を河川下流に放流(って、この女が直接的にはやらかしの元凶なんだよな)。

なんとプールの中で育っていた改造種ピラニアの皆さんが野に放たれることに。下流では男の一人娘が参加中のサマーキャンプもさりながら、リゾート施設もよりによってこの日オープン、無料イベントに人が多々集まってるよという状況で訪れる修羅場具合。

アレクサンドル・アジャ監督のリメイク作品の方がパイオツ開陳具合や食い散らかされる男根やらと諸々際どいけど。かつ、今回初めてオリジナルを観てアジャ版の受け継ぎ具合を感じるけど。

で、オリジナルの方はおそらくフィル・ティペットの手によるストップモーションの産物で二足歩行するピラニアが本筋とは絡まぬ形で出てきたり、あのバーバラ・スティールがキャストになんて所も楽しい一作でした。

ただし、よくよく考えるまでもなく本作の犠牲者、北ベトナムでの展開を期しての軍事研究が発端とは言え、主人公ヒロインの放流が直接的原因なんだよな(ダメ押し大爆発)。
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