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文福茶釜のぉゅのレビュー・感想・評価

文福茶釜(2018年製作の映画)
3.5
2022年 鑑賞 22-166-19
BSよしもと にて
黒川博行先生の同名小説を原作に、大畑拓也監督による、吉本興業と各テレビ局のコラボで映画を製作する沖縄国際映画祭恒例企画 “TV DIRECTOR'S MOVIE” の1本としてABCテレビとの共同で製作され、老婆が騙し取られた茶釜を巡って骨董ディーラーの佐保(駿河太郎さん) と相棒の涼香(小芝風花さん)が古美術商の騙し騙されの攻防を描く古美術ミステリー作品。

ー 贋作とお金と思い出 ー
小芝風花さんって最近また一段と羽化したと思いません?「トクサツガガガ」や「べしゃり暮らし」「美食探偵 明智五郎」、「彼女はキレイだった」の前半部分って、いい意味で大人になりきれない女性がハマっていた。が、「彼女はキレイだった」でのまさかの変身に私も撃ち抜かれちまったので、小芝さんが出演されていると知り、つい...

あのおばあちゃんの家に押しかけて来た男性2人はどう見ても詐欺業者だ。返しておく言うても、絶対に返さず、持って帰るやろうと思ってた。

“俺はな 金にならん仕事はせんっ!”
菊池(赤井英和さん)からの依頼。詐欺にあったおばあちゃん家族の救済。芦屋釜は兵庫やなくて福岡、贋作多いらしい。水墨画、相剥ぎ、佐保の夢、あの男性は彼の父?、落款、ネットオークション、そういう家庭に育った?、素人に厳しい、詳細情報のテロップあるから好み。しかも余計な説明台詞もなくなるっちゅうわけや!

“やっぱり二日酔いにはうどんやな”
夫の形見、夫との思い出が汚された、息子にとっての釜は金... 芦屋釜奪還作戦はあることで上手くいかなくなった上に、佐保らのピンチに陥るが... 骨董品や古美術界の騙し合い合戦が始まる...

“(芦屋釜の件は)私どうしても諦めきれません 1日手伝ったんですから何とかして下さい それともうひとつ 二度と私に犯罪の片棒を担がせないで下さい”
まさかの3千円?それでなんとかなるの?ちょっと私には速く感じて、ついて行けなかった感じだったし、佐保の過去や家族の展開もあって、さらについていけない感じになったものの、反撃のシーンは佐保と涼香のいいところと、審美眼の話が良かった!

京都の美山の風景と、BSよしもとならではの若井みどりさんや村上ショージさん、オール巨人さん、月亭八方さん、星田英利さん、山崎静代(南海キャンディーズのしずちゃん)さん、おかけんたさん、内場勝則さんら、お笑い芸人さんが多く出演されていて、やっぱりお笑い芸人さんの演技力の高さをまた感じた。最後の最後(EDロール後)のシーンで、あの黒い器のヒビは親子のヒビで、5千円で雪解けなのかもとも思えた。

「ええ買いモンしましたなっ!」
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